個人線量と空間線量について

2016/1/28

放射線の量を示す「線量」にはいろいろな種類がありますが、放射線防護の基準を表すためには、「実効線量」が使われます。

実効線量は実測できません(解説1を参照下さい)。実効線量に近似して測定するため、国際的に共通な方法が定められていて、人が着用する個人線量計と、人が着用しないサーベイメータには、異なった方法が適用されます。これは、人の体が放射線を遮蔽したり反射したりするので、同じ場所で測定しても、人が着用した個人線量計と、そうでないサーベイメータとでは、入ってくる放射線が違うからです。

国際的に共通な方法に適合するよう設計された当社のガラスバッジは、着用された方の実効線量に近い「個人線量」を測定します。

実効線量の値は、体が放射線を受ける向きによって変化しますが(解説2を参照下さい)、サーベイメータは、その中の最大値に近似する「空間線量」を測定できるよう工夫されています。これはサーベイメータが、どのような放射線があるか分からない場所に立ち入る時にも使用されるので、用心のために最大値を示す必要があるからです。

基準は実効線量なので、ガラスバッジなどの個人線量計が過小評価するのではなく、サーベイメータが過大評価するのです(解説2を参照下さい)。